2019年1月13日日曜日

みっちゃんラストインタビュー(前半)

私たちKUTANI SEALの看板娘で、上出長右衛門窯の名物番頭でだったみっちゃんこと嶋崎美津子さんが卒業することを発表しました。

皆に愛されて続けて10年を迎えた彼女の思いとは?キャラクターばかりが前に出てしまい、「ところでみっちゃんって誰なの?」という方も多いと思いますので、卒業目前のラストインタビューをお届けします。




自分が明るくなると皆も明るくなる

残すところ10日程で卒業となりますが、今の心境はいかがでしょうか?

みっちゃん(み):卒業っていうか、引退やな。16日から始まる阪急(阪急うめだ本店)の金沢加賀能登展が引退巡業(笑)。最後の最後まで長右衛門窯とKUTANI SEALに戯れていこうと思とるよ。でも本当に終わるんかなって感じ。いつもは交代でお店に出とったけど、今回は16日から21日まで初めてフルで阪急に立つ(※17日はみっちゃんお休みです)。とにかく、体がカスカスになるまでお客さんと喋り散らそうと思とります!

21日で卒業とはいえ、実は2月にもう1回みっちゃんが講師のラストワークショップが急遽決定したのですが(詳細は文末で!)、各地にたくさんファンもいてみっちゃんに会えるのを楽しみに待ってる方もいらっしゃると思います。

:本当に有難いの一言につきますよー。全てはこの体に生まれついたからやよ。ご縁やね。

体だけじゃないと思いますよ? 

:そっか(笑)。私人見知りを隠そうとこういう明るい性格になったんやと思う。他人に言われて嫌なことってあるから、私は他人が嫌やと思うことは言わんようにしとったし。気にしいやから。暗いデブなんて嫌やもんね。だから明るくおろうと思った。自分が明るくなると皆も明るくなるやろ?アンミカさんも言うとったよ。自分が笑うと相手も笑う。それは鏡やって。それ聞いてわかるーって思った。ほら、プリッとしとると誰も来んがいね。小さい時からそう思とったと思う。覚えてないけど。



盃が飛んで行ってしまってん

そもそも上出長右衛門窯に入るきっかけは何だったんですか?

:能美市のベジタブルのショップ店員をやっとってんけど、あ、八百屋やけど。その八百屋にお勤めしとる時に、そのお店が閉店することになって、それを知ったここんちのよし子はん(※上出惠悟の母)に次決まってないんやったらうちで働かんけ?ってお声がけいただいてん。私20代は野菜と共に10年過ごして、30 代はまるまる九谷焼と過ごした。

九谷焼の産地である能美市で生まれてからずっと能美市に住んでいるみっちゃんにとって九谷焼ってどんな存在でしたか?

:ちっちゃい時から割れると困るから触るなって親から言われとったから、触ったらいかんもんやとずっと思とった。だから加減がわからんくて、ここに来た初日に私盃を真っ二つに割ってしまって、盃が飛んで行ってしまってん。どうしようと思ったわ。社長にも色々最初は注意されたしね。でもどんどんやるうちに加減がわかるようになって、ちょっこし手を添えるとか、物を大事にするようになったと思う。



見よう見真似でやってみる

仕事を始めてから大変だったことはありますか?

:八百屋の時は威勢良く「あいっ!」って電話出たり、「うんうん!」って対応してたのが、うちは九谷焼を扱う会社やから、それはいかんよって教わって、それから「はい、上出長右衛門窯です」ってちゃんと言えるようになったけど、慣れるまで時間かかった。やから初めての祭り(九谷茶碗まつり)の時は楽しかったな。祭りで初めて大声で「らっしゃーい!!」て思い切り言えた時はキター!!ってなった(笑)。あと大変やったのは品物の検品かな?私は絵も描けんし、ろくろもできんから、だから作ることの大変さってわかっとるつもりやけど、窯から上がったものを何でもOKにするわけにはいかんの。当時、私は最終チェックやったから、私が梱包して出荷したら、そのままお客さんのところへ行ってしまう。そこに変なのが行ったら長右衛門さんどうなっとるん?って、ブランド?を汚してしまうし、でも二等品いっぱい出すわけにもいかんし。そのバランスとかチェックが大変やった。

箱書きも担当してますもんね。

:そうねん。ずっと箱書きしとった前の番頭さんや、絵付のじいちゃんが一気に辞めることなって、箱書ける人がおらんくなって、誰かがみっちゃん習字しとったんじゃない?ってなって。私小学校1年から6年まで唯一続いた塾が習字やって。それで書いてみることになってん。

みっちゃん左利きですよね?すぐに書けるようになったんですか?

:箱書きって小学校のとき習ったみたいなカチカチの字(※楷書)じゃなくて、しゃらしゃら書く(※草書)やろ?やから難しかった。見よう見真似でやってみるけど、文字がどうなっとるかちゃんと理解して納得できんと書けんし。「九谷」って字だけでもすごく練習した。検品と同じで、プレッシャーやったよ。自分の箱書きがお客さんのところに行ってしまうって思ったら変なことできんし。毎度毎度緊張した。色々大変なこともあったけど、でも朝起きて会社に行くのが嫌やって思ったことは一回もなかったよ。八百屋の時はあったけど・・・。









「旨し、美し。金沢・加賀・能登展(大阪)」
1月16日(水)~21日(月) ※みっちゃんは17日は不在
9階催場 ※催し最終日は午後6時終了

「みっちゃんラストワークショップ in 八百萬本舗(石川)」
2019年2月10日(日)
11:30~13:30/14:30~16:30/各回15名/ささやかなお土産付き  

 
→インタビューは後半に続く




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